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 ぶらり歩き   
 31. 伊豆半島を歩く (15)   平成24年6月16日
 昼食をろとうと街中に戻る途中に、わが国薬学界の最高権威といわれ、松崎で薬種商の長男として生まれた近藤平三郎(1887年〜1963年)のなまこ壁造りの生家(写真54)がある。更に街中に向かうと、那賀川(なかがわ)に架かるときわ橋の畔に呉服問屋・中瀬邸(写真54)がある。建物の前にはカラフルな色使いの時計台もある。時計台は昭和62年(1987年)に町おこしの企画として復元されたものであるが、元々は大正13年(1924年)に昭和天皇ご成婚を記念して造られたという。前年の大正12年には関東大震災が発生しており、伊豆も被害を受けたと想像されるので、その1年後に時計台を造るというのは、次期天皇に対する強い尊崇、期待の現れと言えるのだろう。

 雨降りでなければ駿河湾の風光明媚な景色、松崎のなまこ壁に代表される町並み等をもっと楽しめたと思うと、残念でならないが、それは次回の楽しみにとっておくことにする。

 昼食後、Kさんは再び着替えをして修善寺行きの路線バスに乗り込み、帰路に着く。三島駅でSさんと別れてKさんと小生は小田原駅で打ち上げのビールで乾杯。
 
 
    
 

写真54 近藤平三郎生家

写真55 中瀬邸

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